English | 日本語

アフガニスタンでは電話調査は簡単ではない

2007年10月19日オタワ(Globe and Mail)

世論調査はカナダでは使い古した帽子かもしれないが、事実上電話は無く、読み書きできる人は人口の半分以下で、ほとんどの女性がブルカを身に着けている国では、そう簡単なことではない。

これが、The Globe and Mail、CBC、La Presse、そしてトロント大学に関係する2つのシンクタンクが共同スポンサーとなり、Environics Research社がカナダとして初めてアフガニスタン人の世論調査を実施しようとした時に直面した問題であった。

BBC、アジア財団、国連による調査はすでに行われていたが、カナダの視点からの調査が行われたことはなかったと、Environics社のグループVPである、Keith Neuman氏は語った。

そこで、Environics社は、世論調査の経験が豊富な米国の会社D3 Systems社の子会社でカブールに本拠を置くAfghanistan Centre for Social and Opinion Research社に頼ることにした。電話による調査は問題外であり、先月の調査はアフガニスタン全国で調査員が回答者に自宅で直接会って質問するという方法で行われた。「これは、40年か50年前に調査がおこなわれた方法である。」とNeuman氏は語った。

調査の回答率は驚きの85%であった。カナダにおける電話調査では、留守であったり回答を拒否したりするので、回答率は通常15ないし20%である。

Neuman氏は、質問は地元で採用された調査員がダリ語、パシュトゥン語で行ったと語った。アフガニスタンに浸透している男女の分離に対処するために、男性が男性に質問し、女性が女性に質問した。

そしてカナダ同様、アフガニスタンでも調査員は男女による差を発見した。

「女性は物事がよくなってきていることにもっと肯定的であり、外国及びカナダの存在についても少しだけより肯定的な傾向を持っていました。男性は現場の事実について女性よりもよく認識している傾向がありましたが、女性はタリバンについて男性よりも否定的な傾向でした。」

Neuman氏は、この調査ができる限り脅迫的ではない態度で行われ、回答者がそれに応じて脅された様子をほとんど見せずに回答したと語った。

「それはアフガニスタン人が他のアフガニスタン人にアフガニスタンの現状について質問をするということです。」と彼は語った。

「調査員は軍、政府、あるいはいかなる反乱グループを代表するものではなく、従って回答者が嘘をつく理由がありません。」

「人々は政策を語っているわけではありません。」と彼は付け加え、中絶や避妊の権利などの敏感な問題はこの調査で取り上げられなかったと語った。

調査はアフガニスタンの34州すべてで、1,578人のアフガニスタン人を代表的サンプルとして実施された。

Environics社によれば、サンプルによる誤差の範囲は、全国サンプルで2.7%、カンダハルのサンプルで5.9%である。