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初めての小麦カタログを作成中

2007年10月29日カブール(FAO)

アフガニスタン全土で何種類もの改良された小麦の品種が農民によって栽培されているが、国内で栽培を推奨されている登録品種のカタログはまだない。栽培及び商業的価値の観点からの既存の各品種の利点に関する情報はもとより、詳細な構造的説明を提供してくれるので、そのようなカタログの必要性は高い。重要な性質には、収穫量の可能性、病虫害への抵抗力、霜害への耐性、水の効率、肥料への反応、パン製造用小麦粉の質、などなどが含まれる。従って、このカタログに含まれる情報によって、生産者及び農民は各自の必要や個別の農作条件に合わせてある品種を選ぶことができるようになる。

この小麦カタログに掲載され公表される品種は、一般的にDUSテストと呼ばれる、それが独特、均質、安定したものであることを証明する畑での科学的テストに合格しなければならない。38名のアフガニスタン人技術者に、最初のDUSテストでデーターを確立して記録するために必要な知識と技術を取得させる訓練コースがカブールで終了したところである。この最初のDUSテストはカブール、ナンガハール、バルフ、そしてヘラートの各州で今年行われ、32種類の既存の品種と有望な品種を対象とする予定である。この訓練は、EUが資金を拠出している「品種と種子産業開発プロジェクト」の後援を受け、「乾燥地域における農業研究国際センター」(ICARDA)の種子部門の専門家たちと共同で、FAOが実施した。訓練コース参加者はアフガニスタン農業研究所(ARIA)およびFAOから選抜された。

将来の新品種の正式な許可は、DUSテストで得られた情報と、現在全国的に別途実施されている栽培価値と使用にかかわるテスト、すなわち「栽培及び使用価値テスト」(VCU)からの情報を合わせたものに基づいて行われる。VCUテストはすでに数年間実施されており、今シーズンはカブール、ナンガハール、バーミヤン、バグラン、バルフ、クンドゥズ、ヘラート、タハール、そしてヘルマンドの各州の試験場で行われる。それぞれの構造的説明と農業経済的性質を備えた新たに許可される品種は、この品種カタログに掲載される。カタログは英語と主要なアフガニスタンの言語で作成される。カタログは定期的に改訂され、新品種が入れられて廃れた品種は除かれる。

国定品種カタログの創設は、組織されたアフガニスタンの種子産業発展に向けた一歩であり、種子産業を「種子法」導入に備えさせる過程の一部でもある。「種子法」は近いうちに施行される予定である。