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「平和のために戦う」アフガニスタンの女性

2007年7月31日(BBC)

どなり声の指示、マット敷きの床を走って回る足の音は、世界中のどこにでもあるウオーミングアップ中のチームと同じである。

しかし、このトレーニングは独特のものである。

ボクシングのグローブをはめる前にウオームアップのために走っているのは女性であり、しかもここはアフガニスタンである。

新しい世代が、アフガニスタン女性がパウダーブルーのブルカのうしろに頭から足まで隠した影のような姿であるという普通のステレオタイプに挑戦している。

そして、トレーニングは厳しい。

トレーナー達はボクシングの男子ナショナルチームのトレーニングもやっている。女性たちが回って走り、パンチバッグでウオームアップして、二人ずつ組になって練習のためにお互いに構えるなか、彼らはときどき床に水をまいて埃が空気中に舞い上がるのを防ぐ。

場所を取り戻す

このジムは、タリバン時代にしばしば行われた女性を含む公開処刑の場所として悪名高かったフットボールスタジアムの中にある。

しかし、これらの若い女性たちはボクシングをやりに来ることに同意することによって、アフガニスタンの歴史の暗黒時代の亡霊を追い払う以上のことをやっている。

このトレーニングはある平和グループが資金援助している。彼らは女性にもっと自尊心を与え、紛争によって傷ついた国でボクシングをスポーツとして取り戻す、つまり戦いの技を破壊的ではなく建設的なものにすることを、望んでいる。

彼らはそれを「平和のために戦う」と呼んでいる。

ボクサーたちは十代後半で、これらのありそうもない平和の大使たちは、ボクシングについてと、女性とくにアフガニスタンの女性についての、先入観に挑戦している。

彼らのほとんどと同じように、Maleehaはリクレーションのためにここにいると言うが、つっかえる英語で、彼女はこのプロジェクトの背後の理由を理解していると語る。

彼女たちは「戦争を終わらせるために戦っている」と彼女は言う。

何人かはこのスポーツをもっと進めたいと思っている。

女子ボクシングはまだオリンピックの競技ではないが、もしそうなれば、Shalaはチームに加わりたいと考えている。

このボクサーたちはアフガニスタンの全国あらゆる所からやってきており、過去にアフガニスタンを分裂させた部族の忠誠心によって分かれていないと、彼女は指摘する。

ただのスポーツ以上のものである

「もしスポーツにかかわれば、戦争に加わらない。」

「過去アフガニスタンでは異なった人々の間で戦争があった。しかし、ボクシングのようなスポーツは人々をひとつにする。それは戦いではない。競技なのだ。」

トレーニングセッションの間に、ボクサーたちは座り争いを解決する非暴力的なアプローチについて議論する。

このプロジェクトを支援するNGO、Co-operation for Peace and Unity、はKanishka Nawabiに率いられている。

彼は女性たちが男性支配の社会で自信を持ち自尊心を取り戻すように教えていると語る。

「アフガニスタンは非常に暴力的な紛争を経験してきており、スポーツも同じ過程を経てきた。我々がやろうとしていることは、このグループに平和を奨励して社会のロールモデルにすることである。」

「確かに彼女たちはボクシングをしているが、暴力のためではない。」