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アフガニスタンに対し3億6千万ドルを約束

2007年7月2日ローマ(AP)

NATO軍による民間人被害に対する懸念におおわれた会議で、裁判官の訓練、新しい刑務所の建設、その他のアフガニスタンの司法制度強化の手段のため、金曜日に3億6千万ドルが国際ドナーたちによって約束された。

NATO事務総長Jaap de Hoop Schefferは、NATOが民間人の被害を避けるために権限内でできる限りのことを行い、無実の人々の死を調査すると語った。しかし、彼はタリバンやその他の過激派は、間違って民間人に損害を与えてしまう同盟軍の兵士とは、「異なった道徳カテゴリー」に属していることを強調した。

「我々の敵は罪のない民間人に紛れ込む。我々は意図的に殺すことはしない。彼らは人々の首を切り落とし、学校を焼き、女性や子供を殺す。」と彼は会議の傍観者として語った。「そのことを言ったうえで、民間人の被害を防ぐためにNATOはその能力でできる限りのことを実行するし、実行しなければならない。NATOにとっては、アフガニスタンで失われる民間人のどんな命もすべてがあまりにも多すぎるひとつなのである。」

この問題はアフガニスタン国内の国際軍事ミッションにとって非常にデリケートなものである。この週末には、ヘルマンド州でNATOと米軍主導の同盟軍による爆撃で45人の民間人が死亡したとアフガニスタン当局が語った。ハミド・カルザイ・大統領は調査チームを派遣した。彼は国際部隊に対してアフガニスタン人の人命をもっと大事にするよう要請してきている。

国連事務総長Ban Ki-moonは、民間人の死に対し「たいへん悲しみそして困惑している」と語り、アフガニスタン軍および国際部隊に対し、たとえ「影のようで無法な敵」と対決する時も、「国際的な人道法に厳しく沿って行動する」ように要請した。

「いかに偶然であっても民間人の被害は敵を強くし我々の努力を傷つけるという現実から身を隠すことはできない。」と彼は語った。

この新しい民間人の死によって、犠牲者たちの遺族に対する補償金の要求が沸き起こり、この問題は会議の議題には入っていないが、議場外で議論の対象となった。

「アフガニスタンにいるNATOはその戦闘作戦によって被害を被った民間人に対し正義を与えなければならない。それは、直ちに補償と救済を行うことを意味する。」と会議に参加した米国に本拠を置くCIVIC(Campaign for Innocent Victims in Conflict戦闘による罪のない犠牲者のためのキャンペーン)の常任理事Sarah Holewinskiは語った。

このローマ会議は当局者や法律専門家が集まったものであるが、何年も続いた暴力によって破壊されてしまった司法制度を改善する方策を検討した。カルザイは会議で、緊急にやるべき優先事項に低給与、粗末なインフラ、人員の研修が含まれると語った。

新たに寄付された3億6千万ドルは、判事の研修と刑務所その他の施設の建設にあてられると、イタリア外務省の当局者は会議で語った。いくつかのプロジェクトは、完成に4年かかると彼らは語った。

当局者は寄付金の国別内訳を公表しなかった。

「この会議はアフガニスタンに対する国際的な関わりの重要な一歩である。」と外務大臣Massimo D’Alemaは語った。彼は国連とアフガニスタンの指導者たちとともに共同議長を務めた。

アフガニスタンに法の支配を確立しようという努力は、治安の欠如、とくにタリバンが反乱をおこしている同国南部におけるそれによって、妨げられてきている。

「テロがそのもっとも残虐な形で、毎日のように起きているような場所では、そしてそれが残念ながらアフガニスタンの地方によっては現実なのだが、正義などというものは依然分かりにくいものと思われるであろう。」とカルザイは語った。