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アフガニスタンの隠された財宝が展示される

ワシントン発、5月21日(AFP):200点を超えるアフガニスタンの古代工芸品が、ワシントンのナショナルギャラリーを皮切りに、今週から米国の博物館を巡回する。工芸品の多くはアフガニスタンが何十年もの戦火により揺れ動くなか、後世に伝えられることなく、失われたと信じられていた。

「今回の展覧会に為に集めたこれらの工芸品は、アフガニスタンの何千年もの歴史を証言するものです。」とアフガニスタンの文化大臣Abdul Kaim Khuramは、ワシントンの展覧会の開会式で語った。

「アフガニスタン:カブールの国立博物館からやって来た隠された財宝」と銘打ったこの展覧会に展示されている228点の工芸品は、紀元前2200年から紀元2世紀までにわたっている。

カブールの北約60キロメートル(37マイル)にあるバグラムで発見された、インドの象牙、ヘレニズムのブロンズ、グレコローマンのガラスは、アフガニスタンが古代インド、中国、そしてギリシア文明が交差するシルクロードの十字路に位置していたことを示している。

しかし、ハイライトはおそらく有名な2000年前のバクトリアの黄金である。これは1978年に、アフガニスタンの北の国境付近Tillia-Tepeの紀元1世紀の墓所で発見された、精巧な宝石と埋葬の飾りからなるものである。

財宝は、イエス誕生の前1世紀ごろに身分の高い遊牧民の女性が身に着けていた黄金の王冠から、紀元前2200年ごろの黄金の椀まで広範囲にわたる。これらは、1930年代、1960年代、そして1970年代末期に考古学の発掘が行われた4ヶ所から掘り出されたものである。

これらの財宝は、1978年から1989年のアフガニスタンとソビエト連邦の戦争、その後の内戦、そして1990年代末期の強硬派タリバンの支配下で、失われたと考えられていた。

「アフガニスタンでは、課せられたこれらの戦争によって、これらの工芸品は容易に破壊されてしまったかもしれません。」とKhuram大臣は語った。

しかし、これらの貴重な発掘品は、一握りの博物館職員の勇気によって、保存された。彼らは、この歴史的なコレクションの品々を中央銀行の金庫の中に運んで隠し、そしてこれらの財宝は2003年に再び姿を現したのである。

アフガニスタンはシルクロードの心臓部に位置していたので、工芸的遺産に反映されているように、多くの文明、文化のモザイクとして何世紀にもわたって発展した。

「このモザイクは戦争とテロによって粉砕されてしまいましたが、アフガニスタン国民の精神と私たちの文化遺産は両方とも生き残りました。」と駐米アフガニスタン大使Said Tayeb Jawadは展覧会の開会式で語った。

展覧会は、ワシントンからサンフランシスコのAsian Art Museum、ヒューストンのMuseum of Fine Arts、ニューヨークのMetropolitan Museum of Artへと今後16ヶ月間巡回する。

「この展覧会はアフガニスタンの祝賀会です。」とJawad大使は語った。

この展覧会は昨年パリのGuimet Museumで最高位を獲得したが、今回の収入の約40%はアフガニスタンの国立博物館の復興費用に充てられると、Jawad大使はAFPに語った。

アフガニスタン国立博物館は1988年、10年間続いたソビエトによる占領の最後に、爆撃された。

ナショナルジオグラフィック協会のホームページ(英語)

ナショナル・ギャラリーのホームページ(英語)