アフガニスタンの河川

 地表水は、農業を基盤とする経済を持つ国にとって重要な資源である。アフガニスタンには、相当な水力発電と灌漑の可能性をもった、4つの主要な河川系がある。

 古代にはオクサス川として知られていた、伝説的なアムダリヤ川 Amu Darya ( 2,400km ; ”darya” はダリ語で川を意味する。)は、北部の平野部を流れている。パミール ノット河を源とする支流が注ぐ、船が航行できる河である。かつてはオラール海に流れ込んでいたが、ソビエト政権下における過剰な灌漑のために、最近では下流へ行くと、時にはすっかり乾燥してしまっている。

 カーブル川( 700km )は、インダス川の主要な支流であるが、首都を横切り、東の国境を越えてパキスタンに流れていく。国境のアフガニスタン側でのダム建設を前に、パキスタンにカーブル川の水量の一定割合を保証する河川条約が、現在起案されている。  

 首都の 230 万人の住人はカーブル川に水を依存している。最近 5 年間の旱魃の間、川は干上がっていた。強い雨のおかげで、 2003 年には水が戻り、成長し続ける人口に対する、よりきれいな水とより多くの電力の先触れとなった。

 ヘルマンド川( 1,150km )はヒンドゥクシュ山脈の河川が流れ込む河であり、南へ、そして南東方向イランに流れていく。 16 万平方キロメートルの地域の排水をし、広範囲にわたり農業用に使われている。イランとアフガニスタンは、両国とも灌漑のためにこの川を非常に必要としているので、現在水を分け合うための条約を見直している。

 最後に、アフガニスタン北西部には、ハリルド川( 1,130km ; ”rud” はファルシー語で川を意味する。)が、密集した耕作で歴史的に有名である、肥沃なヘラートヴァレーを灌漑している。

中央アジア、南アジアでは旱魃がしばしば発生しているので、水に対する需要が高い。アフガニスタンはその河川系を下流の隣国である、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、パキスタン、そしてイランと共有している。従って、アフガニスタン国内の灌漑及び水力発電プロジェクトは、これらの国々への水の流れに影響を与えることがある。イランやパキスタンと交渉中の条約は、貴重な資源をこれらの地域に平等に分配することを保証するのが目的である。